投資大学理事長のピロシキです。
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ここ最近アメリカを賑わせているゲームストップ社の株価急騰。


※ヤフーファイナンスより引用(現地時刻2/3 20:04時点)
そもそもゲームストップとは?
ゲームストップ(Game Stop)とは、アメリカに本社のある世界最大といわれているゲームソフトの小売店になります。日本にはありませんが、世界中で約6700店舗が展開されています。

ロビンフッド(Robinhood)と掲示板redditについて
今回の騒動を説明する前に知っておきたいのがロビンフッド(Robinhood)という証券取引アプリです。
株式投資はもちろん、ビットコインなどの仮想通貨の取引も比較的簡単に行えるため、既に1300万人以上が利用しているとされ、その8割を若者世代が占めているようです。このロビンフッドを使用して取引を行う人々はロビンフッダーと呼ばれています。

そしてもう一つ知っておきたいのが掲示板レディット(Reddit)の存在です。

掲示板レディット(Reddit)の投資板「ウォールストリート・ベッツ(WSB)」にて意気投合したアマチュア投資家達がゲームストップの株を買いまくった
ゲームストップ社の株価は、コロナの影響もあり停滞気味でした。しかし、1月初めの18.84ドルから27日には一時483ドルまで高騰しました。ゲームストップは業績不振で、これほどの株価が上昇する要因は特段無いのにも関わらずです。この急騰の要因となったのはなんだったのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
このゲームストップ株には運用資産額1兆円超えのヘッジファンド、「メルヴィン・キャピタル」が空売りをかけていました。

この所謂“空売りして巨額の利益を上げるヘッジファンド”に対抗するために、上述したレディット内の投資板WSBを中心にアマチュア個人投資家達が知らぬ間に盛り上がり一つになり、主にロビンフッドを通してゲームストップの株を買いまくったのです。

ロビンフッドの利用者は、いい意味で株式市場の怖さを知らない若者が多く含まれていたので、このような面白半分での運動が広がっていくのは簡単だったのかもしれませんね。

「メルヴィン・キャピタル」にとっては、本来であればゲームストップの株価が下がった時に買い戻し巨額の利益を得たかったのですが、予想もしていなかった株価上昇により損切りして買い戻すしかない事態になりました。そして1月には約450億円の運用損が発生することに。
よって他のファンドから資金調達をあおぐしかない事態になってしまったのです。

NYダウ平均にも大きく影響を与えてしまうほどのこの市場大混乱の為、先月末にはロビンフッドでの取引に規制が入り、徐々に緩和はされたもののゲームストップ株等への新たな買い注文が入りづらくなってしまい、この度の急落となりました。

いずれにせよ今後の展開からも目が離せませんね。
投資大学理事長 ピロシキ
投資大学は2020年に創設しました。
当サイト「投資大学のブログ」では、「理事長ピロシキ」と「学長ちょげちょげ」が共同運営しながら、これまでの投資や資産運用の経験を活かし、普通の学校では決して学ぶことの出来ない
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