
※自己紹介はこちらから→→→はじめまして。投資大学理事長の「ピロシキ」です。
今回の記事では米国債利回りの長短金利差について解説していきます。


そもそも米国債とは?
米国債は、アメリカ合衆国政府が発行するため、信用力がとても高く世界中で人気があります。アメリカが破綻しない限りそれぞれの満期を迎えれば元本が保証されます。世界規模での金融危機や戦争(最近で言えばロシアウクライナ紛争など)が起きた際は、世界中の投資家が米国債を購入する動きを見せることが多いです。

米国10年債利回りと2年債利回りの差が詰まってきた
ここ最近のアメリカの債券市場では、長期金利が短期金利より低くなる「長短逆転(逆イールド)」と呼ばれる現象が発生しそうなほど、両者の差(長短金利差)が詰まってきています。

- よく語られる長短金利差=10年債利回りー2年債利回り
債券利回りは通常であれば、期間が長めのものほど高くなります。

2年などの短期債の金利は、中央銀行の金融政策の動向(=政府の意向)に大きく左右されます。
10年など長期債の金利は、将来の物価水準や金融政策などに関する市場の思惑(=インフレの見通し)を反映して動きます。

通常、景気拡大が続いていくと、中央銀行が過熱しすぎた景気を一旦抑えようと政策金利を引き上げることにより、短期金利が徐々に押し上げられます。

景気拡大が終盤になり、市場において将来的な景気後退が意識され始めてくると、長期金利を抑える圧力がかかります。
このように、短期金利の上昇と長期金利の下落が同時進行していくことで長短金利の逆転現象(逆イールド)が起きるのです。

金利というものは人々の景気への見方を表しているとも言えますからね。この指標から、景気後退を早めに意識し始めた投資家が株式市場への警戒を強め、徐々に持株を売りに転じていく可能性があることが予想できますね。
すぐに売りだとは言いませんが、毎朝この10年債利回り及び2年債利回りをチェックしておくことで今後の投資戦略に必ず活かすことが出来ます。


投資大学理事長 ピロシキ

投資大学は2020年に創設しました。
当サイト「投資大学のブログ」では、「理事長ピロシキ」と「学長ちょげちょげ」が共同運営しながら、これまでの投資や資産運用の経験を活かし、普通の学校では決して学ぶことの出来ない
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