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【野村ホールディングス】2200億円の巨額損失の恐れ?アルケゴスショック?投資初心者にわかりやすく解説。

投資大学理事長のピロシキです。

※自己紹介はこちらから→→→はじめまして。投資大学理事長の「ピロシキ」です。

今回の記事では、先日巨額損失の恐れがあるとして株価が急落してしまった日本の証券会社最大手「野村ホールディングス」に起きた出来事について、投資初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

野村ホールディングス公式サイトより引用

理事長ピロシキ
理事長ピロシキ
一部ではあのリーマンショック級の出来事だともいわれている本件。どうなっていくのでしょうか・・・?

なお、本件は記事執筆時点で現在進行中の事象につき最新の状況とは異なる場合がありますのでご了承ください。

野村ホールディングスが2200億円の損失の恐れがあると発表

まずは週の初めの先日、月曜日(3月29日)に発表された野村ホールディングスのリリースを見てみましょう。

2021年3月26日、当社の米国子会社において、米国顧客との取引に起因して多額の損害が生じる可能性のある事象が発生しました。

本件について、損害の見込み額および当社連結業績に与える影響を精査しておりますが、当社からの当該顧客に対する請求額は3月26日時点の市場価格に基づく試算で約20億ドルあり、本取引に関連するポジションの処理や市場価格の変動等により、当該金額は今後増減する可能性があります。本件につきましては、引き続き適切な対応に努めるとともに、影響の程度が判明次第速やかにお知らせします。

なお、2020年12月末現在、当社の連結普通株式等Tier 1比率は17%台後半と、規制の最低所要水準を大幅に上回る水準であり、本件による当社および米国子会社の業務遂行や財務健全性への問題はありません。

※出典:野村ホールディングス|業務遂行の過程で生じる可能性がある損害に関するお知らせ

理事長ピロシキ
理事長ピロシキ
約20億ドル・・・日本円にしておよそ2200億円です。

とてもわかりやすくいうと、「野村ホールディングスが顧客に貸していた2200億円が返ってこない可能性が発生した」ということになります。

理事長ピロシキ
理事長ピロシキ
この野村ホールディングスのリリースを受け、今後への不安から売り注文が続出。先週金曜日時点で¥720.7だった株価は一時17.1%安の597円7銭まで急落し、終値ベースでも16.3%安の603円と上場来最大の下落率となってしまいました。

一企業に2200億円もの損失が発生するかもしれないというのは大変な事です。これを受け、野村ホールディングスは予定していた社債の発行を中止する事態にまでなっています。

2021年3月23日に発行条件を決定した米ドル建普通社債(TLAC規制適格債)について、条件決定後に当社の業績に影響を与えることが懸念される事象が発生したため、発行を見送ることを引受証券会社と合意しました。

当社としては業績に与える影響が判明後、適切な開示を行った上で再発行を検討します。

※出典:野村ホールディングス|米ドル建普通社債発行の中止に関するお知らせ

と、このように大変な状況の野村ホールディングス。ではなぜこのような事態に陥ってしまったのでしょうか?

アルケゴス・キャピタル・マネジメントの運営者”ビル・フアン”さんにマージンコールの通知

今回、アルケゴス・キャピタル・マネジメントというアメリカの韓国系投資会社が大きく関係しています。

このアルコゲス社を運営している“ビル・フアン”さんという方。

※ビル・フアンさんブルームバーグより引用

以前個人資産の約200億円をリスクの高いレバレッジ投資でポジションを取りまくり、1兆5千億円にまで拡大させたといわれている人物なのですが・・・

理事長ピロシキ
理事長ピロシキ
このビル・フアンさんが「※マージンコール」の通知を受ける事態になってしまったのです。
  • マージンコール:口座の資金額がポジションを保有し続けるために必要な最低金額を下回っていることを金融機関が投資家に知らせる緊急時の対応のこと。マージンコールの通知を受けたトレーダーは、一定の資産額を保つために資金を追加するか、要求される維持証拠金を減額するためにポジションを清算する必要がある。
理事長ピロシキ
理事長ピロシキ
個人投資家でいうところの”追証”とよく似たものだと思って下さい。

そして、まだ調査中ではありますが、どうやらビル・フアンさんがこの所謂”追証”が払えないために強制決済となり、アルケゴス社を顧客としている野村ホールディングス等が被るしかない事態となっているのではということです。

理事長ピロシキ
理事長ピロシキ
ちなみに、スイスの金融大手「クレディ・スイス」や「三菱UFJ証券ホールディングス」でも、野村ホールディングス同様に米顧客との取引で損害が生じる恐れがあると既に発表されています。

なぜわかったか?発端は先週のブロック取引

そもそも先週、米金融大手のゴールドマンサックス、モルガン・スタンレーにて前代未聞となる総額200億ドルにも上る「※ブロック取引」により様々な銘柄の売却を成立させたことに遡ります。

  • ブロック取引:株式の取引で、証券会社を通じて同一銘柄を一度に大量に相対取引で売却または購入する取引。 「ブロックトレード」「ブロックトレーディング」とも呼ばれる。 大口投資家が市場への影響を抑えるために利用することが多く、主に立会外取引で行われる。
理事長ピロシキ
理事長ピロシキ
個人では扱うことが難しい大口の資金を証券会社を通じて行う取引だとお考え下さい。

通常では考えられないような大口取引をアメリカ最大手の金融会社が行ったことから、ウォール街でも様々な憶測が拡がっていったころ、アルケゴス社に関する匿名での情報提供等があったことから今回の事態が判明したのです。

理事長ピロシキ
理事長ピロシキ
また、アルケゴス社関連の銘柄ではないかと判明後の今週初めにも先週に引き続き大規模なブロック取引が行われました。これもアルケゴス社のマージンコールに関連した取引ではないかと考えられています。

というわけで、簡単にいえばゴールドマンサックスやモルガン・スタンレーは被害を最小限に食い止めた形ですが、これに取り残されてしまったのが今回の主役と言っても良い野村ホールディングスなのですね・・・

今後の展開は?リーマンショックの再来”アルケゴス・ショック”か?

一部ではリーマンショック級になるのでは?といわれている今回の事態。私ピロシキの考えでは今のところそこまでになるとは思えません。

理事長ピロシキ
理事長ピロシキ
そもそもリーマンショックはサブプライムローンによる世界的な大規模の金融不安が主因です。今回はアルケゴス社1社のマージンコールによるものなので現時点では規模の違いすぎる話です。

しかし、何が起こるかわからないのが金融の世界です。もしかしたらリーマンショックと同様に今後“アルケゴス・ショック”などといわれるぐらいに今回の出来事が世界中に波及していく可能性も存分に考えられます。

まだまだ継続中のこちらの事象。是非とも野村ホールディングスの続報を待ちたいものですね。

理事長ピロシキ
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投資大学理事長 ピロシキ